融資失敗事例20:買収会社の調査不足

今回は結構稀有な融資失敗事例です。

以前ご相談された方に、企業を買収直後、その買収した会社名義で融資を申し込みたい
とおっしゃる方がいらっしゃいました。
買収に魅力を感じるぐらいですから、業績も良好で、
魅力的な商品を取り扱っている会社でした。
将来性もあり、バランスシートにも余計なものが計上されていない、
ぱっと見た感じ、融資はすんなり降りるのではないかな、と思ったものでした。

しかし、融資というのは最後の最後までわかりません。
本当にわかりません。
このケースで足元を救われたのは、なんと買収以前の経営者が滞納していた税金です。

ここで少し横道にそれますが、企業買収(M&A)のおおまかな流れをまとめておきます。

企業買収(M&A)のおおまかな流れ

  1. 企業買収仲介業者に買収希望者として登録
  2. 買収対象企業の選定
  3. 対象企業との買収基本合意
  4. デューデリジェンス(買収対象会社の調査)
  5. 買収金額の交渉
  6. 対象会社との買収契約書締結

誤解を恐れずにまとめてしまうと、上記のような感じとなります。
今回の失敗事例における原因はズバリ、4のデューデリジェンスです。
括弧書きに買収対象会社の調査、とかっこ良く描いてはいますが、
実務的には簡単に言うと粗探しです。
少しでも空いての粗を探して、買収金額を下げることを目的として、
デューデリっというものを行うのですが、(実際結構ドロドロです。)(^_^;)
素人だけで行おうとしたって、法的にも税務的にも会計的にも
十分なアラさが・・いや、基本調査が行えるはずがありません。
今回ご相談に来られた方も、おそらく専門家を交えて買収交渉を
行なっていなかったのでしょう。基本中の基本とも言える
過去の滞納を把握せずに買収に至っていることからも明らかです。

M&Aなんて聞くとヒルズ族の方々がやっているようなイメージがありますが、
実は中小零細企業の売買のほうが市場としては圧倒的です。
融資を念頭に置く置かない以前の問題として、
M&Aには必ず専門家の意見を確認してください。
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