融資失敗事例57:融資額ありきで事業計画を作っている

江戸川区の税理士カワニシです。
今回の失敗事例は融資額ありきで事業計画書を作っているパターンですね。

以前融資希望額1,500万円の方が相談に来られました。
もちろん金融機関からの融資は今回が初です。

初めての融資でいきなり1,500万円というのはなかなかの高額。
ここで1,500万円という金額にピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、
そう、この1,500万円という数字、実はマル経融資と言われる経営改善貸付金の限度額なんですね。

マル経融資(経営改善貸付)

商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の方が、経営改善に必要な資金を無担保・無保証人でご利用できる制度。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/kaizen_m.html

上記の融資制度をどこかの商工会議所か何かのパンフレットで見かけて、
「これだ!」
とでも思われたのでしょうか、上限融資額の1,500万円を希望融資額に添えた、と。
事業計画書を見てみると、案の定融資額ありきの計画になっており、

あり得ない先行投資、無謀な人材採用計画、無茶な広告戦略経費等々、
見られたものではないほど酷いものでした。

そもそも常識的に考えてみてください。
どこの誰とも知らない見ず知らずの方に、いきなり1,500万円貸してくれる人がいますか?
でも、こういう発想を持っている方、実は少ないんです。
むしろ融資限度額1,500万円と書いていれば、それを真に受けて無条件で貸してくれるもんだと
思っている人の方が多い印象です。

建前と本音ではありませんが、たとえば東証一部上場企業の人事採用広告に
「年齢、学歴、経験不問」
と書いてあったとして、それを真に受ける方はいますか?
今まで全く経験の無い45歳の方が応募して採用されると思いますか?

融資限度額はあくまでも建前です。もちろん条件次第ではこの限りではありませんが、
普通は常識的な範囲内での融資しか難しいと思ってください。

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