融資失敗事例58:格安税理士と契約している(その1)

江戸川区の税理士カワニシです。

今回の融資失敗事例は格安税理士に依頼されていた方の事例です。
なんと顧問契約の月額報酬が2,000円でした・・・。

一昔前までは税理士に依頼する、なんて時は人に紹介してもらうのが定石でした。

自分の懐具合をすべて打ち明けるわけです。怖くて知らない人になんか相談できません。
ところが最近ではインターネットで税理士を探す人が増えてきました。
税理士にも得手不得手の専門分野がありますからね。
自分のニーズに合った税理士をインターネットで探すことは合理的な行為です。
ただ、税理士の違いがよく分からない、初めて税理士とつきあう、
なんて方にとっては、残念ながら比較の対象となるのは金額だけとなります。

巷には格安税理士の広告が幅をきかせています。
税理士と付き合ったことのない新米経営者にとって、
そういう値段ありきの格安税理士に飛びつくのは仕方の無いことでしょう。
しかしですね、よくよく考えてみてください。
原価がほぼ人件費の税理士業にとって月額2,000円っていうのは、
時給1,000円のアルバイトが一ヶ月に2時間対応するだけの工数です。
現実にはシステム料や家賃、水道光熱費等の税理士事務所維持管理費を考えると
アルバイトに2時間も対応させてしまうと完全に赤字です。
せいぜいアルバイトが一ヶ月に1時間対応することが限界でしょう。

で、一ヶ月の顧問料2,000円のサービス内容ですが、
月々の記帳チェック(決算料は別途70,000円)と顧問契約書には記載されていましたが、
その会社さん、年商3,000万円ほどあったんですね。
アルバイトに何をチェックさせるんですか? と言う話ですよ。
せいぜい関与先から届いた元帳を開封して一通り目を通す(アルバイトが)ぐらいしか
できないでしょう。
私も職員を雇っていますが、時給1,000円では簿記のルールを分かっている人は
なかなか来てくれません。簿記3級ぐらいが関の山です。
そんな人にチェックをしてもらったところで何を期待できるのでしょうか?
2,000円に限らず世間にはびこる格安税理士は、絶対値としては安いのですが、
生きたお金の使い方ではないですよね。

で、その弊害が銀行融資の場面で出てくるわけです。

続く

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