融資を申し込むなら政府系融資がおすすめ

創業時に融資を受けやすい金融機関として政府系をお薦めしていますが、
政府系金融機関にも種類があります。
とりあえずここでは2種類だけご紹介いたします。

  • 日本政策金融公庫
  • 商工組合中央公庫

上記に種類以外にもいろいろありますが、まぁ、もっともポピュラーなものが
上記の二種類です。
ただ、商工組合中央公庫は商工組合の組合員が対象となりますので、
一般的には日本政策金融公庫となります。

さて、どうして政府系金融機関は実績もブランドもない創業者に
融資をしてくれるのでしょうか?
もちろん政府系金融機関も大赤字を出し続けると問題ですので、
きちんと返してくれるところには貸したいのですが、
そのハードルがやや低いのです。

融資のハードルを低くする理由その1
中小企業の支援
世の中順調にいっている大企業ばかりではありませんからね。
とくに中小企業経営者は資金繰りに頭を悩ませている方が多い。
しかも日本の企業数にしめる90%以上が中小企業ですので、
中小企業にばたばた倒産されてしまうと、経済、雇用に深刻なダメージとなります。
したがって、大手銀行が貸したくない中小企業にも
政府系金融機関なら積極的に貸してくれるというわけです。

融資のハードルを低くする理由その2
起業文化の促進
日本経済から安定を優先した起業者が少なくなってしまうと
どういう影響が出るでしょう?
中小企業の数は経年とともに減少し、地方経済は廃れ、
また新しい事業が生まれなければ既存のパフォーマンスの悪い企業の
新陳代謝が生まれなくなり、
結果として、日本経済の活性化から遠くなってしまいます。
そのため、だれも出資したくない創業者へは
日本政府が率先して融資を行う必要があるわけです。

さて、前回と今回で色々金融機関をご紹介してきましたが、そのまとめです。

結論を先に書いておきますと、融資を申し込む順番としては以下の通りとなります。

日本政策金融公庫(創業時) → 信用金庫 → 地方銀行 → 都市銀行

もちろん上記は借りやすい順、またはおおむね融資条件の有利な順ですので、
いきなり創業時から信用金庫から借りることも可能ですし、
非上場の会社で都市銀行から借り入れしている会社もたくさんあります。
あくまで目安として押さえておいてください。

関連記事

  1. 起業への強い想い、融資で実現!

  2. 事業計画イコール返済計画

  3. 融資の申込は面倒なのか?

  4. 融資面談の際には心に余裕を!

  5. (無担保・無保証人)新創業融資制度

  6. 融資申込の必要書類外のもの