さて、今回も前回に引き続き、融資申請の面談時対策をお伝えします。
前回はとにかく落ち着いて、提出書類についての説明は
しっかりと社長の言葉で説明してください、とお伝えしました。
ただ、全部が全部事業計画を作ったのならいいのですが、
奥さんに丸投げして作ってもらったり、税理士の指導を仰ぎながら作ったりした場合、
なかなか一人で面談に行くのは勇気がいりますよね?
私もいろんな方の融資サポートを行ってきましたが、
やはりどの経営者の方も面談は不安で不安で仕方がないようです。
よく、
(面談に)ついてきてよ!!
と言われます。まあ、お気持ちはよく分かります。
では、面談には一人で行った方がいいのか? 二人で行った方がいいのか?
さて、どうでしょうか?
答えから言ってしまうと、ずばり、一人で行ってください。
簡単なことです。これは他の誰でもない、経営者ご自身の事業計画に必要な
融資申請なのです。
当然ながらすべてお一人で受け答えする必要があります。
ちなみに、税理士として私が同行したとしても、
面談が終わるまで待合室で待たされるだけです。
まぁ、最近は同席できる機会も増えてきましたが、あくまで担当者次第。
断られれば一人で面談することとなります。
面談が終わった頃に呼び出され、不明な点を1~2点確認する程度されるです。
ということなので、あまり税理士が付き添うのもあまり意味がありません。
あ、私の融資サポートをさせていただいた方には必ず書類提出の際には
お付き合いいたします。
まぁ、顔つなぎですね。でもこれが結構重要です。
全くの見ず知らずのところに紹介です、と言われて行くのも勇気がいりますからね。
それに間違いなく私の紹介だ、と分かる大事な場面でもあります。
しかしそれは書類提出の時だけ。
やはり面談の時にはお一人で行ってもらうのがベストですね。
次に面談中、実はあまりお勧めしないキーワードがあります。
しかもついつい言ってしまいがちなものです。
おそらく意識しておかないとほとんどの方が言ってしまうでしょう。
ということで、NGワードをランキング形式で紹介します。
まず第3位!
「うち(の会社)は借りられますか?」
これのどこがNGワードなのか?
これを聞くタイミングがポイントなんですね。
おそらくこの質問をされる時って言うのは、面談がもうそろそろ終わり、
って時だと思います。そうです。銀行担当者が話を切り上げようとしたとき。
そんなときに上記のような質問をした場合どういう印象を持たれるでしょうか?
「この人、自分の事業計画に自信がないのか? (貸して大丈夫か?)」
まぁ、言い方にもよりますが、ついつい言ってしまいますね、本当に。
しかもかなり自信なさげに聞いてしまいます。
聞いてしまう気持ちはよく分かります。
なんと言っても融資が下りなければ、今後計画している事業計画が頓挫しますからね。
しかし、だからこそ胸を張って自信のあるところを見せてやりましょう。
人柄こそが創業時の大きなメリットとなるんですから。
それでは第2位を発表いたします。
「いくら借りられますか?」
いやぁ、多いんですよ、この質問。
第3位では弱気な態度を見せると貸し倒れを懸念されますが、
いくら借りられますか、というのはすなわち自分の事業計画に自信がない
という裏返しなんです。
さらに言えば、500万だったら500万、300万だったら300万円の融資が必要なはずです。
上記のような質問をすれば、「いくらでもいいんですか?」
という計画性のなさを疑われかねないんですね。
なので、上記の質問は控えめにしてください。
では最後、第一位です。
「うちは問題ない」
これも言ってしまいますね、よく。
どんなシチュエーションかと申しますと、
面談の最後の頃、銀行担当者から「この事業計画で返済できますか?」
と聞かれた際にふっと答えてしまうものなんです。
したがって、無意識に答えてしまうものなので、十分ご注意ください。
コレを答えてしまうと、
「あ、この人はリスクマネジメントがなってないな。」
と思われてしまいます。
面談一つとってもかなり慎重に行わなければならないので、
ご注意ください。