融資失敗事例14:独身なのに貯金がほとんどない

お金がないから融資を申し込みたい、という理由で
相談にご来所される方が結構いらっしゃいます。
このブログでも何度も話題にしましたが、銀行融資というのは
お金がない人が申請するものではありません。
あくまでも事業を起こしたい拡張したい、でも一部資金が不足するためできない。
そう言う方に対して融資することが目的のものです。

今回のお題ですが、何が問題かお分かりですか?
簡単ですね。家族も養っていないにもかかわらずほとんど蓄えがない方のことです。
宵越しの金は持たぬ、なんて昔気質の人もいるかと思います。
それは個人の自由なのですが、少なくとも事業を営む方にとっては致命的です。
融資の銀行担当者から見れば、貸したくない人ナンバーワンでしょう。

このブログを読まれている方にはご家族を養われている方、結構いらしゃると思います。
想像してみてください。もし養う家族がいなくなればどれほど生活費が楽になるか?
私事ですが、どれほど安く見積もっても一ヶ月あたり10万円は生活費が浮きます。
さらに家族向けの家賃から独身者向けの家賃に変わるわけですから、
それらをすべて貯蓄に回した場合、一年あたり150万円以上は可能でしょう。
実際私も会社員時代、後輩の独身者には年間150万円は最低でも貯金しろよと、
おせっかいにもアドバイスをしておりました。

今の勤め先は給料が安いから、年間そんなに貯金できませんよ・・・。」
という言い訳をされた方もいらっしゃいました。
しかもその方は20代前半じゃないですよ? 30代なかばです。
だったら休日にアルバイトしましょう転職しましょう
前回のブログでも書きましたように、給料で稼ぐよりも
はるかに開業してから稼ぐほうが大変です。
そのような意識の低い方が、仮にうまく融資を引き出せたとしても
おそらくうまくいかないでしょう。
もし開業することが夢だと思われているのでしたら、
すべての犠牲を恐れず進んでほしいものです。

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