融資失敗事例05:税理士に嘘をついている

融資を長らくサポートしておりますと、いろんな方が相談に見えます。
もちろん融資を希望される方には全力でお応えするつもりですが、
中には融資を申し込む際に不利になると思ってか、
相談内容に嘘が含まれているケースもままあります。
もしくは不利になる情報を一切出そうとしない方もいらっしゃいます。

まず不利な情報を一切だそうとしない方。これは気持ちがよく分かります。
恥ずかしい気持ちがあるからこその行動だとは思いますが、
これはあまりよろしくありません。
相談される税理士事務所には、むしろ不利になる情報は積極的に出された方が
税理士事務所としても善後策を立てやすくなります。

問題は意図して嘘の情報で税理士事務所に相談される方です。
わたしも税理士としてどこまでが嘘でどこまでが本当かなんてのは、
だいたい数字を見れば分かりますが、
念のために過去に取引のあった銀行等に問い合わせをしたり、
直接足を運んで相談されている方の情報を聞いたりして、裏を取るようにしています。
そこでもし嘘の情報を我々税理士事務所にされているようであれば、
もはや協力しようという気持ちもなくなってしまいます。
我々も人間であり、またビジネスの基本である信頼関係が気づけないととらえるからです。
その時点でお断りすることも珍しくありません。

融資を受けるのは恥ずかしいものではありません。
また、過去の不利な条件を開示するのは、少なくとも税理士事務所へはデメリットはありません。
(たとえば税金の未納や他の金融機関からの借入等)
そのためにはよい相談相手を探されることをおすすめいたします。

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