融資失敗事例18:開業直後の融資申請

銀行融資のサポートをさせて頂いて、本当にいろんなケースを拝見してきました。
決算や相続と同じように、同じケースというものは一切ございません。
前提条件が違いすぎるからですね。まぁ、当たり前ですが。

今回のテーマは開業直後の融資申請が失敗事例のケースです。
当然開業直後というにも様々なケースがあります。
直後にも半年後なのか、1年後なのか、融資の内容も十人十色です。

今回ご紹介する失敗事例は、居酒屋を経営されている方でした。
脱サラして居酒屋をオープンしてから1年10ヶ月経過していました。
そこでご相談に来られたのですが、どうやら融資の内容というのが
居酒屋の立地が悪いから、移転したい。
というものでした。
延命を図るための運転資金融資ではなく、前向きな融資というやつです。
ところがこれには融資がおりませんでした。
何が原因かお分かりですか?

答えは簡単です。なぜ、そんなオープン直後に移転をするのか?
という観点が銀行担当者からしてみれば疑問でした。
そりゃあそうです。なんせ居酒屋オープンには相当な用意が必要です。
立地の調査や客層もそうですが、なによりオープンにあたって
様々な投資が発生したはずです。
店舗がスケルトンでの契約でしたら内装費用もかかっていますし、
電源装置、給水工事、さらにはテーブルや広告、看板等、
1年8ヶ月もあれば認知もされています。
ところが、今回の融資内容は2店舗目のオープンではなく単なる移転です。

まぁ、簡単に言ってしまえば

計画性がない!!

の一言に尽きるわけです。
こんなケースは稀ですが、開業前には十分すぎるぐらいのリサーチはしたいものです。

関連記事

  1. 融資失敗事例04:融資希望額が多い(新規融資の場合)

  2. 融資失敗事例08:ノンバンクからの借入がある

  3. 融資失敗事例12:合同会社を作って起業

  4. 融資失敗事例17:領収証が怪しい

  5. 融資失敗事例06:融資返済を踏み倒した過去がある

  6. 融資失敗事例07:マイホームローン返済が毎月遅れてる