今回のタイトルを見て、
「そんな人が融資を申請するのかよ!」
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は結構多いんです。
我々職業会計人からしてみたら当たり前のようなことかもしれませんが、
会計や税務に疎い方っていうのはいらっしゃるので、
これについてもご説明いたします。
まず、銀行融資を申し込む際には、創業融資でない限り
必ず直近2年分(銀行によっては3年分)の決算書の提示を求められます。
そうです。決算および申告をしていなければ融資を申請する以前の問題なんですね。
テストで言えば足切りみたいなものです。
しかしこれが笑い話にならないんです。
なぜなら申告をしていないからまともな銀行に運転資金の申請ができない、
すなわち、まともでないところ(ノンバンク等)に資金繰りを依存することとなります。
ノンバンクを利用するぐらいなら事業をたたむ!
とまで断言する経営者がいらっしゃるぐらいです。
それほどまでに高利率、高リスクなんですね。
以前ご相談に見えられた方は新宿でスナックを経営されている外国籍の方でした。
日本人でも申告をしていなければ融資の申込ができない、
なんていう常識を知らない方がいらっしゃるぐらいです。
「融資を希望されるなら、まずはちゃんとした決算書を作って・・・」
と段取りを説明すると、
「面倒だ! 今すぐ融資を申し込みたい! 資金繰りが苦しい!」
と、おっしゃられたのには参りました。(^_^;)
決算書を作るには時間も手間も納税資金も、税理士報酬もかかります。
長期的な安定資金を作るためにも、必ず期限までに決算書を作成しましょう。