今回はリレーションバンキングについてお話しいたします。
そもそもリレーションバンキングって何ですか?
と言う話ですが、
基本的に金融機関側からしてみたら、
「この人はちゃんと返済してくれる。」
という信頼を得るための情報として財務状態を重視しています。
たとえば他に借入金がないとか、あっても大金でないとか。
または過去二年間の経営成績、たとえば売上が急激に減っていないとか、
利益がちゃんと出ている、または極端に少なくないとか。
そういう安心して貸せる状態が常に保てるのであれば何も問題ありませんが、
誰しもそういう状態が続けることができるわけではありません。
売上が減ってきたり、資金繰りが悪くなってきたり。
でも、上記の通り、そういう状態になると、普通金融機関側としては
あまり貸したくなくなってくるのです。
「日傘は差すが、雨傘は差さない」
これは金融機関側のドライな対応について端的に表したよく使われる言葉です。
追い風に乗ったイケイケの状態(日なた)なら銀行は喜んで金を貸すが、
経営状態が一気に悪くなった状態(雨模様)なら手のひらを返して金を貸さない。
と言う意味です。
しかし常日頃から銀行とうまくつきあっている状態(滞りなく返済)なら、
銀行側は、
「あ、この人なら今は苦しくてもちゃんと返してくれるな。」
と、採算度外視とまでは行かなくても、社長の人柄を重視して
融資を受け付けてくれるようになります。
このような地域銀行との友好的で理想的な関係を
リレーションバンキングと呼んでおります。
ぜひとも将来のリレーションバンキングを見据えて
創業時から意識して銀行とつきあうよう努力してみてください。