融資失敗事例11:毎月の支払家賃が契約より多い

融資を受ける際、特に新規の融資では必ず過去3ヶ月間の通帳を提示することとなります。
これは会社を作ってから間もない方であれば、会社名義の通帳3ヶ月分と
代表者名義の通帳3ヶ月分とを銀行へ提出する必要があります。
これでなにがわかるかといいますと、給料をもらっている方でしたら給料の振込、
他にマイホームローンを組んでいる方でしたらマイホームローンの支払い、
あとは賃貸の方でしたら毎月の家賃の支払と、個人でも法人でも
その通帳3ヶ月分を見ると色々わかることが多いのです。

さて、表題を見ていただいて「毎月の家賃を少なく払っている。」の間違いじゃないの?
と思われた方がいらっしゃるのではないでしょうか?
これも実際にいらっしゃったのですが、通帳を見ると毎月
家賃として大家さんに12万円支払っている経緯が読み取れました。
ところがその大家さんとの契約書を見てみると、なんと8万円で契約をしていました。
その差額4万円はなんですかと融資希望者に確認したところ、
どうやら駐車場らしいのです。
ここからが問題なのですが、その方、なんと駐車場代を毎月支払っているのに
車を持っていないのです。
にもかかわらず、そう安くない駐車場代を支払っている。
一般的には考えられないですよね。しかもその駐車場は来客用とのこと。
ますます怪しさ爆発です。(^_^;)

少ない分には問題だけど、多い分には問題ないんじゃないの?
と思われがちですが、
第三者から見てみたら、過去に家賃の滞納があったから、
通常の契約金よりも多く支払っているんじゃないの?
と思われてもしかたがないのです。
それもその差額4万円分の契約書がないのですから・・・。

合理的な説明が出来ればいいのですが、これでは融資を取り下げてくださいと
言ってるようなもんです。
このような一見不利と思われるようなことでも、
税理士にすべてオープンにしていただければなんとか善後策を考えます。
ぜひともお一人で悩んだりして、怪しい理由を述べないようにしてください。

関連記事

  1. 融資失敗事例08:ノンバンクからの借入がある

  2. 融資失敗事例07:マイホームローン返済が毎月遅れてる

  3. 融資失敗事例16:退職直後なのに自己資金がゼロ

  4. 融資失敗事例12:合同会社を作って起業

  5. 融資失敗事例19:過去の決算申告をしていない

  6. 融資失敗事例18:開業直後の融資申請